エピソード⑥運命のチーム探し。迷走と直感の移籍先選び

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「上手くなりたい」という純粋な思いと、「自分ならできる」という確かな自信。 この二つの思いを手に入れた小坊主くんの勢いは、もう誰にも止められません

居心地の良かった場所から、あえて厳しい荒波の中へ。 親として、その覚悟を正解にしてあげたい。 そんな思いを胸に、私たちの「本当の移籍先探し」がいよいよ幕を開けます。

仲良しチームを離れる寂しさや、新しい環境への不安もありましたが、それらもすべてひっくるめて心身ともに成長するための挑戦が始まろうとしていました。

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突然の「東福岡」宣言

移籍を考え始めた3年生の冬。食卓での何気ない会話の中で、小坊主くんが唐突に私に聞いてきました。

小坊主くん
小坊主くん

「ねぇママ、福岡で一番強い高校ってどこなん?」

「うーん、東福岡(ヒガシ)とかかなぁ?」

すると、彼は食い気味にこう言ったのです。

小坊主くん
小坊主くん

じゃあ俺、そこに行く!」

(心の声:えーーーーーーーーーーーーーー!それは無理やろーーーーーーーー!てかその前に中学校もあるやーーーーーん)

正直、喉元までツッコミが出かけました(笑)。が、

ちぃママ
ちぃママ

それならヒガシに行けるようにめっちゃ頑張らないかんね!!


と言えた私グッジョブ。(笑)

まだポジションもルールもあやふやな3年生。全国的にも知られている名門「ヒガシ」なんて、普通なら笑い飛ばしてしまうような高い壁です。

でも、私はその言葉をグッと飲み込みました。 根拠なんてなくていい。今はとにかく「目標」を見つけているのだから、本人の意思を全力で尊重しよう。そう心に決めました。

「Aチーム」という選択肢を外した理由

さて、そんなこんな「ヒガシ」事件もあり移籍先を考える条件もいろいろと変わってきました。
まず頭に浮かぶのは小坊主くんの同級生が多く通う「Aチーム」への移籍です。でも、私の心の中にはいくつかの懸念がありました。

一つは、実力の壁。 Aチームはとにかく同じ学年の子が多く、すでに技術もルールも叩き込まれています。今の小坊主くんがそこに入っても、追いつくまでは試合に出られず、ベンチで過ごす時間が長くなるだろうな……とか、レギュラー争いが学校生活に影響しないかなぁという不安。

そしてもう一つは、保護者コミュニティへの不安(笑)。 マンモスチームの保護者って、なんだかイケイケでキャラクターが強そうなイメージがありませんか?(あくまで私の勝手なイメージですが!) 「あの輪の中に飛び込む勇気、今の私にあるかな……」なんて、情けないことに親の私が少し足踏みをしてしまったのです。

そんな風に迷走していた時、パパが「本気なら、移籍先をちょっと真剣に考えないけんね~」と言ってくれたのです。

そうして家族一丸となって、BチームでもAチームでもない「外の世界」を探し始めることになりました。

パパとコーチの「大人の本音」

そんな折、タイミングよくBチームへの入り口を作ってくれた恩人・Yコーチ(コーチアシスタント)とパパが話す機会がありました。

パパ:「実は、小坊主が移籍を考えだしたみたいで……。しかも、ヒガシに行きたい!なんて言ってるんですよ(笑)」

それを聞いたYさんは、こう言いました。

Yコーチ:「それは……Bチームじゃむずかしいね……(笑)」

パパ:「ですよねぇ~(笑)」

大人たちの間で弾ける爆笑。 でもそれは、小坊主くんの夢を笑ったわけではありません。「この子はもう、今の環境という殻を破る時期に来たんだ」と、全員が確信した瞬間でした。

恩師が示してくれた「新しい道」

そこで、Yコーチから思いがけない提案をいただきました。

Yコーチ:「小坊主にやる気があって本気なら、俺がみている『Kチーム』に体験に来てみる?」

Kチームは、Bチームとはまた違う、本格的なサッカー環境。 しかも、そこではじっくりと**「1か月間の体験」**ができるというのです。

今まで小坊主くんを温かく見守ってくれたYコーチが導いてくれる新しい世界。 一筋の光が見えたような気がしました。

小坊主くん
小坊主くん

「いってみたい!!!」


迷いのない小坊主くんの返事を聞き、私たちは期待と少しの緊張を胸に、Kチームの練習へと向かいました。


次回エピソード⑦は「1ヶ月の試練。Kチームでの新しい出会い」。 ついに、新しいグラウンドに足を踏み入れた小坊主くん。そこで彼を待っていたのは、Bチームとは180度違う景色でした。

お楽しみに!

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